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2022.03.12 19:34 | |
株式会社ブシロード 木谷会長に聞く!コロナ禍にも関わらず紙のカードゲームが盛り上がるワケ |
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今回は株式会社ブシロードの木谷会長にインタビューさせて頂きました。ご協力ありがとうございます!


スマートフォンで遊ぶDCG(デジタルカードゲーム)の台頭により、紙のTCG(トレーディングカードゲーム)は衰退していくのではないかと危惧される中で襲い掛かった2019年冬頃の新型コロナウイルスの蔓延。
いよいよ紙のカードゲームは無くなってしまうのではないかとも言われるほどでしたが、現実は秋葉原でTCG専門店の新規出店が相次ぐなど、以前よりもさらにTCGが盛り上がっているように感じられます。
いったい何故、コロナ禍の今、紙のTCGが盛り上がりを見せているのでしょうか。
2007年にTCGカンパニーとして創設され、今も業界を賑わせる株式会社ブシロードの木谷会長にお話を伺いました。
──2019年の冬頃、新型コロナウイルスの存在が明らかになりましたが、当初TCGの売れ行きに対してどのような予想を立てられていたのでしょうか。
木谷会長:
新型コロナウイルスという未知のウイルスで、しかも対面で遊ぶ紙のTCGはこの影響をモロに受けるわけだから、当然売り上げも下がると思っていました。

しかし現実はコロナ禍にも関わらず紙のTCGの売り上げが上がったわけですから、この読みは当たらなかった。
当然、紙の需要がそこまで一気に上昇するとは思っていなかったので、来た注文を若干絞って出したくらいですね。
──しかし予想とは裏腹に売り上げが伸びた、と。
大失敗だったと思って、反省しています。
──いつ頃、違和感に気づかれたのでしょうか。
20年の5月~6月くらいになってから徐々に気づき始めて出荷数を少し増やしましたが、まだ足らなかった。
本格的に気づいて「失敗したな」と思ったのは8月ですけれども、要は、プレイヤー需要は確かに下がったと思うんですよ。
でもコレクター需要が上がった上に、世界的な金余りの中で投機的な需要まで上がったんですよね。
新型コロナの影響でプレイヤー需要が2~3割下がったとすれば、コレクション需要が今までの倍になって、さらにそこに今まで全くほとんどなかった投機的な需要が新たに新規として加わったので、結果として需要が2倍~3倍になったわけですよ。
そしてこれを僕は読み切れなかったなという反省があります。
──海外の状況というのも同じような状況なのでしょうか。
そうですね。この動きというのは日本のみというわけではなく、世界的なものです。

コロナの初期って世界中で株とか世界中のマーケットの株がどーんと下がりましたよね。
その後、そこから回復してむしろ高値を抜いていったんですけども、TCGの価値もそれと全く同じに軌道になっているということです。
──しかし何故、TCGなのでしょうか。
TCGがコレクション対象として非常に魅力的だったということだと思います。
それは当時の環境で遊んで面白いとか、カードにいろんな種類があってそれぞれに思い入れがあるとか、あとホイルがキラキラしてて綺麗だとかですね。
もう1つは投資対象になり得たということ。その2つだと思いますね。
カードの価値が上がる、上がるから買う、買うから上がる、という株のような要素を楽しんでいるところはちょっとあったと思いますよ。
そこに投資家まで入ってきちゃって、みたいな。
──現代ではスマートフォンやパソコンを使って遊ぶデジタルのカードゲーム(DCG)が流行していますが、にも関わらず紙のTCGが盛り上がる理由はなんなのでしょうか。
やはりね、デジタルって消費速度が速いんですよね。

紙のカードゲームだったら人とやってるわけだから、例えばお店で対戦するとしたらお店が開いている時間しか当然の如くできないですよ。
でも、デジタルって時間さえあれば24時間いつでも出来ちゃうので消費速度が速いんですね。
だからこれがやっぱりカードゲームとしては非常にプレイヤーの人は忙しいことになってしまう。
もうちょっとのんびりやりたいっていう部分がやっぱりあるのかなって思います。
──確かに、自分も休日にカードショップで友達と集まって遊ぶ、平日はその準備をする、というサイクルが心地よかった気がします。
アナログはそういう不便さを楽しむところがあるので、ちょうどいいバランスなのかなと思いますね。
もちろんデジタルの良い点もありますよ。
離れてても良いとかね。アメリカなんかだと、とにかく広くて公認大会に行くにも隣の州に車で3時間かけて行くみたいな話もありますから。
デジタルは地域を選ばないですし、時間帯も選ばないですから、そこら辺の便利さはやっぱりDCGが普及した理由の一つでもあると思いますね。
──コロナ禍にも関わらず秋葉原ではTCG専門店の新規出店が相次いでいるということですが、それについてはどういった背景があると思いますか?
まあいくつかあると思うんですけれども。空きテナントが増えたというのが大きいですね。

例えば飲食店やゲームセンターがコロナのダメージを受けてどんどん閉店になっていくなかで、入れる空きテナントが増えたっていうところが1つ。
それから、コロナ禍になってから自宅にいる時間が増えたので、オンライン上での情報のやり取り、特にSNS上での会話なんてのがもう劇的に増えていると思うんですよね。
大量の情報が行き来している中で、カードに関する情報も大量に行き来して、そういった中でカードゲームが盛り上がってきたんじゃないかなっていう風に思ってて。
コロナの影響を受けないコレクション需要とかもあって、カードの需要とか盛り上がりってのはコロナ禍で別に落ち込まなかったんですよ。
そしてなにより、他のアニメ系のショップに比べてカードショップって凄く進化してますね。
特に単品管理システムとか、システム周りが極端に進化していっているので、いわゆる他のオタク系ショップ、エンタメ系ショップと比べてもカードショップは競争力が物凄く高いと思いますね。
そういった技術が確立されはじめた矢先にコレクション需要が盛り上がってカードゲームのマーケット自体が大きくなったから、店舗数が増えていったんじゃないかと思いますね。
ですから、今年はカードショップの新規出店がもっと増えると思いますね。激増すると思います。
──2007年にTCGカンパニーとして創設されたブシロードですが、今後もトレーディングカードゲーム事業に力を入れていくのでしょうか。
そうですね。今年もまだコロナの先行きは不透明ですが、皆さんに楽しんで頂くべく万全の対策と共に様々な仕掛けを用意しています。

例えば、4月1日に発売されるヴァンガード ブースターパック第5弾は10周年記念ブースターと銘打って、いろんな面白い要素を詰め合わせた構成にしていますので、是非期待して頂ければと思います。
さらに本格スマホカードバトル「Shadowverse」のリアルカードゲーム版である「Shadowverse EVOLVE」が4月28日にリリースされるわけですけども、これにも大きく力を入れておりまして、皆さんからの反響にも大きな手ごたえを感じています。
他にも様々な仕掛けを用意してますんで、応援よろしくお願い致します!
▽ 木谷会長との貴重なツーショット写真💕

▽ 木谷会長は(リリステ第1弾の中では)ロロネロルちゃんが特に好きらしい

いよいよ紙のカードゲームは無くなってしまうのではないかとも言われるほどでしたが、現実は秋葉原でTCG専門店の新規出店が相次ぐなど、以前よりもさらにTCGが盛り上がっているように感じられます。
いったい何故、コロナ禍の今、紙のTCGが盛り上がりを見せているのでしょうか。
2007年にTCGカンパニーとして創設され、今も業界を賑わせる株式会社ブシロードの木谷会長にお話を伺いました。
新型コロナウイルスがどのように影響を及ぼすか、読めなかった
──2019年の冬頃、新型コロナウイルスの存在が明らかになりましたが、当初TCGの売れ行きに対してどのような予想を立てられていたのでしょうか。
木谷会長:
新型コロナウイルスという未知のウイルスで、しかも対面で遊ぶ紙のTCGはこの影響をモロに受けるわけだから、当然売り上げも下がると思っていました。

しかし現実はコロナ禍にも関わらず紙のTCGの売り上げが上がったわけですから、この読みは当たらなかった。
当然、紙の需要がそこまで一気に上昇するとは思っていなかったので、来た注文を若干絞って出したくらいですね。
──しかし予想とは裏腹に売り上げが伸びた、と。
大失敗だったと思って、反省しています。
──いつ頃、違和感に気づかれたのでしょうか。
20年の5月~6月くらいになってから徐々に気づき始めて出荷数を少し増やしましたが、まだ足らなかった。
本格的に気づいて「失敗したな」と思ったのは8月ですけれども、要は、プレイヤー需要は確かに下がったと思うんですよ。
でもコレクター需要が上がった上に、世界的な金余りの中で投機的な需要まで上がったんですよね。
新型コロナの影響でプレイヤー需要が2~3割下がったとすれば、コレクション需要が今までの倍になって、さらにそこに今まで全くほとんどなかった投機的な需要が新たに新規として加わったので、結果として需要が2倍~3倍になったわけですよ。
そしてこれを僕は読み切れなかったなという反省があります。
──海外の状況というのも同じような状況なのでしょうか。
そうですね。この動きというのは日本のみというわけではなく、世界的なものです。

コロナの初期って世界中で株とか世界中のマーケットの株がどーんと下がりましたよね。
その後、そこから回復してむしろ高値を抜いていったんですけども、TCGの価値もそれと全く同じに軌道になっているということです。
──しかし何故、TCGなのでしょうか。
TCGがコレクション対象として非常に魅力的だったということだと思います。
それは当時の環境で遊んで面白いとか、カードにいろんな種類があってそれぞれに思い入れがあるとか、あとホイルがキラキラしてて綺麗だとかですね。
もう1つは投資対象になり得たということ。その2つだと思いますね。
カードの価値が上がる、上がるから買う、買うから上がる、という株のような要素を楽しんでいるところはちょっとあったと思いますよ。
そこに投資家まで入ってきちゃって、みたいな。
デジタルカードゲームが普及した後の紙のカードゲームの立ち位置とは
──現代ではスマートフォンやパソコンを使って遊ぶデジタルのカードゲーム(DCG)が流行していますが、にも関わらず紙のTCGが盛り上がる理由はなんなのでしょうか。
やはりね、デジタルって消費速度が速いんですよね。

紙のカードゲームだったら人とやってるわけだから、例えばお店で対戦するとしたらお店が開いている時間しか当然の如くできないですよ。
でも、デジタルって時間さえあれば24時間いつでも出来ちゃうので消費速度が速いんですね。
だからこれがやっぱりカードゲームとしては非常にプレイヤーの人は忙しいことになってしまう。
もうちょっとのんびりやりたいっていう部分がやっぱりあるのかなって思います。
──確かに、自分も休日にカードショップで友達と集まって遊ぶ、平日はその準備をする、というサイクルが心地よかった気がします。
アナログはそういう不便さを楽しむところがあるので、ちょうどいいバランスなのかなと思いますね。
もちろんデジタルの良い点もありますよ。
離れてても良いとかね。アメリカなんかだと、とにかく広くて公認大会に行くにも隣の州に車で3時間かけて行くみたいな話もありますから。
デジタルは地域を選ばないですし、時間帯も選ばないですから、そこら辺の便利さはやっぱりDCGが普及した理由の一つでもあると思いますね。
コロナ禍にも関わらずTCG専門店の新規出店が増え続けるワケ
──コロナ禍にも関わらず秋葉原ではTCG専門店の新規出店が相次いでいるということですが、それについてはどういった背景があると思いますか?
まあいくつかあると思うんですけれども。空きテナントが増えたというのが大きいですね。

例えば飲食店やゲームセンターがコロナのダメージを受けてどんどん閉店になっていくなかで、入れる空きテナントが増えたっていうところが1つ。
それから、コロナ禍になってから自宅にいる時間が増えたので、オンライン上での情報のやり取り、特にSNS上での会話なんてのがもう劇的に増えていると思うんですよね。
大量の情報が行き来している中で、カードに関する情報も大量に行き来して、そういった中でカードゲームが盛り上がってきたんじゃないかなっていう風に思ってて。
コロナの影響を受けないコレクション需要とかもあって、カードの需要とか盛り上がりってのはコロナ禍で別に落ち込まなかったんですよ。
そしてなにより、他のアニメ系のショップに比べてカードショップって凄く進化してますね。
特に単品管理システムとか、システム周りが極端に進化していっているので、いわゆる他のオタク系ショップ、エンタメ系ショップと比べてもカードショップは競争力が物凄く高いと思いますね。
そういった技術が確立されはじめた矢先にコレクション需要が盛り上がってカードゲームのマーケット自体が大きくなったから、店舗数が増えていったんじゃないかと思いますね。
ですから、今年はカードショップの新規出店がもっと増えると思いますね。激増すると思います。
──2007年にTCGカンパニーとして創設されたブシロードですが、今後もトレーディングカードゲーム事業に力を入れていくのでしょうか。
そうですね。今年もまだコロナの先行きは不透明ですが、皆さんに楽しんで頂くべく万全の対策と共に様々な仕掛けを用意しています。

例えば、4月1日に発売されるヴァンガード ブースターパック第5弾は10周年記念ブースターと銘打って、いろんな面白い要素を詰め合わせた構成にしていますので、是非期待して頂ければと思います。
さらに本格スマホカードバトル「Shadowverse」のリアルカードゲーム版である「Shadowverse EVOLVE」が4月28日にリリースされるわけですけども、これにも大きく力を入れておりまして、皆さんからの反響にも大きな手ごたえを感じています。
他にも様々な仕掛けを用意してますんで、応援よろしくお願い致します!
▽ 木谷会長との貴重なツーショット写真💕

▽ 木谷会長は(リリステ第1弾の中では)ロロネロルちゃんが特に好きらしい

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