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2020.01.28 19:00

【インタビュー】pluSmash!にインタビュー おいしそうなステーキや、ほっかほかのご飯の写真を使った”深夜に見てはいけない”『飯テロスリーブ』など多くの話題作を生み出し続けるTCGサークル 収益についての話も

カテゴリ: インタビュー | インタビュー pluSmash 

今回はpluSmash!のタケヒトさんにインタビューさせて頂きました。



話題性も動画映えも抜群のpluSmash!の製品


飯テロ、マジ卍

──今ではマジ卍スリーブや飯テロスリーブでおなじみのpluSmash!ですが、一番最初はどのような商品を作られたんですか?

今までに無い、女子向けスリーブを作ろうというテーマで女子力スリーブを作りました。

女子力スリーブ

──売れ行きはどうでしたか?

100個作って、7割くらい売れたと思います。
最初はゲームマーケットというボードゲーム版のコミックマーケットで2~30個売れました。
その後、同人誌などでおなじみのとらのあなに40個委託させていただいたんです。

──最初としては結構売れましたね。

そうですね。ただ、最初は少数での生産だったので1つあたりの単価がそこそこしてしまい、赤字は無いけど利益もなく。

自分が欲しいスリーブを作ったので、残った在庫分タダで欲しいスリーブが手に入った感じですね。(笑)

──次に出された商品は、どのような商品だったんですか?

女子力スリーブの次がマジ卍スリーブとステーキスリーブでした。

マジ卍ステーキ

マジ卍スリーブとステーキスリーブはそれぞれ100個作りました。ステーキはイベントで3~40個、ヤフオクやメルカリでも同じぐらい売れたので、残ったのは10個ぐらいです。

マジ卍スリーブは生産工場に入稿した2日後に新カード《卍デ・スザーク卍》が判明して、「あ、勝った」って思いましたね。(笑)

──それは面白いエピソードですね。最初から《卍デ・スザーク卍》を狙い撃ちしたデザインなのかと思っていました。

デュエマがどうとかは考えていなかったんですが、グッドタイミングでした。
そのおかげもあってマジ卍スリーブはかなり売れて、100個再生産した上で残った数が10個ぐらいです。

──女子力にはじまり、マジ卍、ステーキ、お寿司、アルパカ、さらには筋肉やモナ・リザなどユニークな商品が多いですが、コンセプトはどのように決めているんですか?

ブロッコリーやブシロードなど、サプライを多く展開している大手メーカーが売れるかわからないので製品にしづらいものの中から、話題性があって、なおかつ怒られない(炎上しない、権利的にクリア可能な)範囲を狙っています。

──確かに、話題性が凄かったですね。

転売についてはいろいろと思うところがありますが、販売価格1000円の自分の商品が転売されて、メルカリで3000円で取引されていたのを見た時に「あ、3000円の値がつくんだ」と自信がつきましたね。
それだけのポテンシャルがあるんだな、と。

ゲームマーケットでは入場料がかかりますがpluSmash!が発売したサプライ品だけ購入して帰られた方も居ましたし、最近発売した寿司スリーブもメルカリで2000円で取引されていました。(笑)

──pluSmash!が出した製品は話題が話題を呼び、多くの方に注目されていましたね。

pluSmash!そのものはまだまだ認知度が低いですが、製品については見た事がある、聞いた事がある人が多いと思います。
なにかバズりそうなテーマを見つけると、既に他のメーカーが出していないか調べて、企画にする。そうした話題性抜群の商品を企画・販売するスキルはあるので、いつか資金的なバックアップなど支援して下さる企業様を探したいですね。

──企業との連携ですか。

ゆくゆくは企業様に対して企画・立案したり、資金的なバックアップといった連携の体制を取りたいと考えているので、pluSmash!では商用利用可能な写真やイラストを購入したり、許諾を得たものを製品化しています。

同人スリーブって、版権元の許可を得ているものはごく一部で、頒布の形式をとる事でクリアしているグレー寄りの商品じゃないですか。

グレーな商品を出す事の良し悪しは別として、企業としてはそうしたグレーな商品を出している団体には少し声をかけづらいだろうな、と。

──なるほど。女子力スリーブも商用利用可能なイラストだったんですか?

あれは少し経緯が違って、友人がイラストレーターだったので「こういうスリーブを作りたい」とお願いして既存絵をスリーブにさせて頂きました。

──イラストといえば、漫画『兵器少女』のサプライもありましたね。

あれはとらのあなが主催した、様々なサークルに向けた交流会に参加した時に千田浩之先生に出会って生まれたものなんですよ。

その交流会では兵器少女の千田浩之先生と、ムヒョとロージーの魔法律相談事務所の西義之先生といろいろお話をさせて頂いたんですが、はじめはそのお二人である事は全然わからなくて。

話していく中で名刺交換をした時にはじめて知りましたね。

千田浩之先生の名刺が縦向きで、それに兵器少女のイラストがプリントされていたんですが、「これこのままのデザインでスリーブになるんじゃないか?」と思ったのがきっかけでした。(笑)

──カードゲーマーゆえの嗅覚ですね。(笑)

そこから千田浩之先生に頼み込んで、作らせて頂きました。

兵器少女 スリーブ&プレイマット  包装

──そういえば、pluSmash!の製品はロゴがかなり控えめにデザインされていますね。

本当はロゴを入れたくなかったんです。
ただ、それだと誰が作ったかがわかりづらく、責任の所在を隠すような事になってしまうので、念のためイラストを邪魔しないような範囲でロゴを入れる事にしました。

サークル名であるpluSmash!は僕のヒーローアカデミア好きが高じて生まれたもの


僕のヒーローアカデミア

──サークル名であるpluSmash!の名前の由来を教えて下さい。

1.とにかく『僕のヒーローアカデミア』(ヒロアカ)が好き!
2.略して呼びやすい名前が良かった。(pluSmash!→ぷるすまっしゅ→ぷるすま)
3.他とあまり被らないように造語にしたかった。
4.ヒロアカで良く「Plus Ultra」「SMASH」と言う言葉が出てくる
5.「Plus Ultra」「SMASH」を組み合わせて「PLUS SMASH」
6.→Sが被っているので繋げたら呼びやすいのでは?
7.つなげたSだけ大文字で他を小文字に(その方がお洒落かなと)
8.!マークも欲しい!

と、このような流れでpluSmash!という名前が決まりました。

『就職後もカードに触れていたかった』


──どのようなきっかけで、pluSmash!を立ち上げられたのですか?

もともとはいつも遊んでいる仲間内で作ったボードゲームとTCGのサークルのようなものでした。

プルスマッシュとは

大学の頃にアルバイトでカードショップに勤めていたんですが、大学を卒業するタイミングで就職活動したくないな、と思いまして。
バイトで構わないのでとにかくカードゲームを作りたいと考えていたので、カードゲームも扱う某ゲーム会社にアルバイトとして入社しました。

その後、転職を経てカードゲームとは関係のないゲーム会社に就職した時に、改めてなにかカードに関わる事をしたいなと思ったんです。
わかって貰えるかはわからないですが、ポーカーでもUNOでもなんでも良いのでとにかくあのサイズの札を触っているのが好きで。

──凄くわかります。(笑)

カードゲームに関わる事として、なにかを“創る”事をしたいと思ってサプライを作る事にしました。

──先ほど“カードゲームを創りたい”と仰っていましたが現在はカードゲームではなくサプライのみを作られていますよね。

本当はカードゲームやボードゲームも作りたいんですが、独自のカードゲームを作ろうとするとルールの整備やゲームバランスの調整が凄く難しいじゃないですか。
本業と掛け持つと流石に時間がないので、カードゲームを1から作るのは難しいですが、カードゲームに関わる事で何かを作りたい気持ちが強かったので、ルールの整備やゲームバランスの調整に時間のかからない、サプライ品を作ろうと思いました。

──すると、ゆくゆくはサプライ品だけでなくボードゲームやカードゲームを作りたいんですか?

そうですね。
ただ、それを仕事にしたいのかどうかはまだふわふわしています。

……でもやっぱりできれば仕事にしたいですね!

現在の収益と将来的な野望について


──現状はサプライ品の販売でどれぐらいの収益が出ているんですか?

あまり具体的な数字は言えませんが、大雑把にいえば初任給ぐらいです。

だいたい6万円ぐらいでスリーブを100個作れるので、1つ1000円で完売したと考えると、経費を抜きに4万円の利益が出ます。

ただ、ここにイベント参加費や委託におけるマージンなど経費が差し引かれますし、完売しない事もあるので実際には利益4万円というよりは、先ほども言った通り実質タダで自分が欲しいスリーブが在庫分手に入ったという感じですかね。

──そうすると、最初は全然利益が出なかったんじゃないですか?

そうですね。経験値を稼ぎたかったのもありますし、「こういうスリーブを出している人です」って自己紹介できるようにしたいって気持ちだけでやっていました。(笑)

──将来的な野望はありますか?

個人の限界があるので今は少数販売ですが、いつかは桁を増やしてみせるぞ、と思っています。

今回出した『寿司』『アルパカ』『兵器少女』スリーブ&プレイマットぐらいの規模を安定させられるようになれば、仕事になりそうなので、まずはそこからですね。

そして、最終的には規模を拡大して公式の画像を使った製品を作りたいです。例えば、版権元であるタカラトミーと連携して、《卍デ・スザーク卍》の公式イラストを使ったマジ卍スリーブとか。

セブンイレブンやローソンといった大手企業のロゴをスリーブにする企画もやってみたいですが、どうしても個人相手だと大手企業はOKしづらいと思うので、どこかのメーカーさんと連携したり、ゆくゆくは自分で会社を持ち、会社としてそういうことをやっていきたい気持ちもあります。

──ちなみに、購入される方の年齢層はどれぐらいですか?

だいたい高校生から2~30代の大人ですね。金額の事もあって子供達は1000円のスリーブには手が出しづらいと思うんですが、中学生の子が買ってくれた事もありますし、なんなら小学生のちびっこ達にもウケるようなデザインの商品を出せている自信はあります。

ゲームマーケットではA4サイズのポップをサークルの看板にしていたんですが、A4サイズのステーキの写真を看板にしてステーキとマジ卍のスリーブを販売してたので、「でけえステーキの写真がある!なんだろう!」って多くの方に立ち止まって頂けましたね。

──サークルの方と協力して製品づくりをされているんですか?

そうですね。カードゲームを1番やってないサークルメンバーからの意見を聞くことでTCGを遊んでいない普通の人に見せて面白いかどうかの参考にしたり、テーマを絞らなければいけない時に、優先順位を決めたりします。

デュエルマスターズプレイヤーとしてのタケヒトさん


──pluSmash!のリーダー的な立場であるタケヒトさんは、デュエル・マスターズをどれぐらいプレイされているんですか?

デュエル・マスターズはカジュアルプレイヤーですね。
競技シーンを観るのは好きですが、自分自身はガッツリ遊ぶより、気軽に自分が面白そうだと思ったデッキを使うのが好きです。

革命ファイナルぐらいの時期は大会にも出ていました。赤単バイクやVV-8アダムスキー、デッドゾーンなど、とにかくソニックコマンドが好きで使っていました。

ただ、最近はちょっと大会に疲れちゃって……。

──なにかあったんですか?

中学生の頃に友達を誘ってレンジャーズストライクをはじめ、その後はバトルスピリッツ、CoJ、ヒロアカTCG、デュエルマスターズと様々なTCG遊んでいました。

自分で言うのもなんですが、その中でもヒロアカTCGはやり込みが凄かったので、それこそ日本で1番強いのは僕だ!ぐらいの気持ちでした。

土日の大会はほぼ参加していましたし、東京からジャンプビクトリーカーニバル大阪で開催された大会に参加するとか、全国行脚してとにかくいろんな大会やイベントに参加していましたし、イベントMCからは「またお前らか!」みたいな扱いを受けたりもしましたね。(笑)

──そのヒロアカTCGは2017年冬に終了しましたが、その後は……?

流石に疲れちゃいましたね。(笑)
もう大会はいいやって気持ちになって、今は仲間内で遊ぶのがメインです。

実は、サークルの中には当時ヒロアカTCGのイベントキャラクターであるカリスマをやっていたマルベスも居るんですが、当時マルベスとは「このヒロアカTCGのイベント行く?」「仕事で行くよ!」みたいな会話をよくしていましたし、実は僕が最新カードを使った強いデッキを作ってマルベスにデッキレシピを提供したりもしていました。

去年開催されたTCGフェスティバル2018の非公認対戦会でマルベスを招待した時は、参加した私服のマルベスを見たお客さんから「なんで居るの!?」みたいな反応があって面白かったですね。

──そうして、今の活動に繋がるわけですね。



──最後に、このインタビューを見て下さった方へのメッセージをお願いします。

ご覧頂き、ありがとうございます。

ファンの方から頂く「この画像をスリーブ化したら面白そうじゃないですか?」とか、この文字をスリーブ化したら面白そうじゃないですか?」みたいなサンプル画像は見ていて楽しいですし参考になるので、是非送って頂けたら嬉しいです。

そして、例えば300個作るとしても、30店舗様にご協力頂ければ1店舗あたり10個売れるだけで完売できます。
先ほど挙げたように企画を立案して製品化という事もやってみたいですし、企業様やメーカー様から声をかけて頂けたら嬉しいですね。

pluSmash!を今後ともよろしくお願い致します。

インタビューを終えて


続々と話題作を生み続けるpluSmash!。
今回のインタビューを経て、権利面を完全にクリアした上での商品化を行う事で、将来的な企業コラボレーションを狙うなど、その野心を垣間見る事も出来た。

実は、3月に発売予定の新作も一足先に見させて頂いたが、これも挑戦的かつ非常にユニークな商品となっている。
全国のpluSmash!ファン、サプライ品のチョイスで対戦相手をあっと驚かせたいプレイヤー、そして対戦動画の”映え”を意識するすべての動画投稿者は是非pluSmash!の今後の新作に期待して欲しい。

販売情報


兵器少女スリーブ 通販

メロンブックス(通販)とらのあな(通販)、ブックアイランドじゅにあ入間店(埼玉県)にて販売中!

筋肉スリーブ&プレイマット、モナ・リザスリーブは2月上旬に発売予定!

さらに、月末にはTwitterでRTで応募できるプレゼント企画を行う予定アリ。フォローお待ちしていますとの事!
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